西村陶業株式会社
本案件は、高品質・短工期・安心価格で建物が作れる システム建築 を採用しました。
システム建築とは、建物を構成する鉄骨や屋根、外壁といった各部材や、それらの納まりの仕様をあらかじめ標準化し、それに基づいて設計・製作・施工といった一連のプロセスを一体的にシステム化する建築手法であり、
従来工法に比べて工期が短く、コストを抑えながらも高品質な建築を実現できる点が大きな強みです。
弊社はyess建築のビルダーとして加盟しているだけでなく、システム建築に特化したグループ会社も有しており、豊富な知識と実績を備えております。
プロジェクトの経緯
本案件は、2023年9月に初回訪問と打ち合わせから始まりました。翌年2024年4月より本格的な設計がスタートし、2025年2月に着工。そして約半年の工期を経て、同年8月末に無事完成を迎えることができました。お客様との綿密な打ち合わせを重ねながら、約2年にわたりじっくりと取り組んだプロジェクトです。
システム建築を採用した理由
計画の中心は、鉄骨造平屋建ての大空間をいかに効率的に、かつ高品質で実現するかという点でした。そこで、コスト面・工期面の両方で大きなメリットを発揮するシステム建築を採用。システム建築は標準化された部材を用いるため、品質を確保しながらスピーディーな施工を可能とし、今回のプロジェクトに最適な工法と判断しました。
設計・施工でのこだわり
本プロジェクトの舞台は「京都清水焼」という伝統ある地域。地域の景観や歴史性に配慮することが設計の大きなテーマでした。外観デザインは周囲と調和するよう、落ち着いた深いグレーの外壁色を採用。また、通常のシステム建築ではあまり見られない「2寸勾配の屋根」を設計し、京都景観にふさわしい落ち着いた建物を実現しました。
内部については、温度環境に配慮した計画を導入。単なる機能的な空間にとどまらず、作業する人が快適に過ごせる環境を目指しました。
採用資材と効果
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屋根:横河システム建築の標準屋根材「SSルーフ」を採用。断熱効果を持ち、京都の景観に配慮した落ち着いた色彩を実現。
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外壁:金属サンドイッチパネルを使用。断熱性に優れ、昨今のトレンドである金属系外壁材を取り入れることで落ち着いた色彩と現代的な意匠を実現。
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内装床:エポキシ樹脂塗装を採用。耐水性を考慮し、工場としての機能性と耐久性を高めました。